入院物語

入院初日から、向かいのベッドのお婆さんが、

毎日、何度も、お尻が痛いと繰り返す、まるでお経のように、

代わる代わる、現れる看護師に、痛い痛いと繰り返し、

多分、便が詰まっているんだろうとの話声、

で、横向きのまま、看護師さんが、多分指を入れて、

かきだしている様子、気になって、TVが上手く頭に入らない、

でも、痛いと繰り返す、いったいどんだけ~詰まっているんだ?

年季の入った看護師が、痛い、痛いと言われながらも、

はいはいと言いながら、必死にかきだしている様子、

水分摂ってる?って看護師さん、ばあさんは、飲んでいないって、

早く、飲めってとても言いたかった、勿論言わなかった。

その後も気になる、寝ていては、出るもんも出ないよなーと、気になる、

最後は、車椅子に乗せて、多目的トイレに連れて行かれて、

便器にまたがせて、キバラシセたらしい、

たくさん出たね、頑張ったねって言葉をかけるが、

痛いと繰り返す、そりゃあ、痛いだろうけど、少しは、

楽になったんだから、ありがとうの一言でも言えよって思った、

看護師さんが来ると痛いの繰り返しで、来ない時は、

どこかに延々と電話をかけ続けていた、電話される方も困っている感じが、

聞こえなくても、わかる、ばあさんが、なんか言っても、

あ、え?そう、ほんじゃの繰り返し、

で、窓際の私と同じ、がんの人に、男性医師が声をかけ、

次にばあさんにもどう?って声をかけたら、お尻が痛い!って、

そしたら、その医師は、看護師さんに言いなさい!ってズバリ!

あとで、知ったのが、その医師は教授だった、

イヤホンは片方だけだから、両方の耳をふさぎたかったわい!

 

さて私は術後、吐き気なし、熱も通常、だが、抗生物質の、

点滴で、下痢状態、入院前夜からだから、あああ~って感じ、

で、退院の少し前に先生に言ったら、便を固まらせるとかという、

粉薬が出た、早く言えばよかったと思った、自分も便との闘いだった、

ただ、気管に突っ込まれたことで、ものすごい咳!

で、あまりにもひどいんで、煙草のせいだ、自業自得だわって、

でも、末期がんのおば様が、喘息の時にするような、

注入するといいよって教えてくれて、楽になった、

で、煙草吸っていましたか?って聞いたら、

いいえということ、そっかーみんななるんだー

でももう全身麻酔は5度目だったけど、

いままでは、楽だったなーえ?歳のせい?

 

まずは初めての受診の検査で、腫瘍があります、

へー、良性かも?いえ良性の腫瘍ではないって、

ふーん、一応手術で、取り出した物を病理に出して、

はっきりしますって、ふーん、でも早期ですからねって、

で、入院中に、あのーがん保険に入っているんですが、、、

はい、大丈夫、手術費用も入院費用も出ますよーって、

やっぱ、がんじゃん!で、CTで転移も無し、

抗がん剤投与もなし、なんと長年の煙草歴で、

肺がとても綺麗って、あれ、もう危ないって言ってくれてたなーって、思った、

入院中はほぼ、吸いたいとは思わなかったのが、

幸いです、が、ニコチンガムをたまに噛んでいたので、

帰宅後、吸ってみたけど、全然平気!

ま、世の中、喫煙者は嫌われもんだから、

出かける時はガムを持ち歩こうっと。

                  以上!